風の国

国籍のない人が一定数存在する現代社会。しかしひとたび社会に出てまともなサービスを受けようとすると「国籍」「戸籍」が問題になる。そこでこのような需要に対してサービスを行うインターネット上の国家「エオリア」が誕生した。エオリアは一定の税金を払うことにより、最低限の個人情報をクラウドに保存し、郵便物の届く「住所」を確保する。エオリアの国民は世界のどこに住んでもよく、郵便物も世界各国の都市に私書箱か「郵便請負人」を置いている。エオリアは武力を持たないため国民を物理的に保護する力を持たない。しかし各国政府に影響力を持つロビイストや弁護士を一定数エオリア国民として登録(二重国籍を認める国では)しているため、法的手続きについてはある程度国民を保護できる。エオリアのパスポートはそのものがスマホとしての機能を持ち、国民のすべてが携帯を義務付けられる。主要国でエオリアを承認している国はエストニアなど欧州の一部にとどまっているが、今後徐々に拡大する見通しで、中〇では「国籍を取得したい」という潜在需要がかなりあると予想されている(嘘です)。