鶴林寺

四国88か所の20番目鶴林寺は19番立江寺から13.8キロのところにある。JR四国牟岐線立江駅無人駅でそこへ一両編成のディーゼルがとおりかかり女子高生が乗り込むとなんか絵になる。立江寺の前の赤い欄干の橋を渡って左折すると古い石の遍路案内がある。川に沿って田んぼの中の道を歩いていくと県道28号、22号、16号とたどって生比名という集落につく。途中自動販売機はあっても食事をするようなところがほとんどない。16号のローソンには食事する座席もあるのでありがたい。ツーリングのカップルが休んでいた。外は30度だ。東京にくらべるとましなのは田んぼを渡る風のせいか。遍路のガイドブックにも載っている生名というバス停はきつい山道に入る入口にある。ここから3kmくらいなのだが急坂が続くので距離以上に時間がかかる。汗がどっとでてくる。水飲み大師というところで室町時代からつづく遍路道に入り杉木立の中を上る。遍路道の周辺だけは間伐してくれてあるので割合明るい。ずっと木立の間で展望が開けないがあと900mくらいの所へ来ると風がとおって涼しくなり、那賀川の流れを見下ろせる展望のいい場所が一か所だけある。鶴林寺は鶴が守ったという伝承により山門には仁王さんではなく二羽の鶴の像が左右に並ぶ。