本物の肛門は中身が便かガスかを判別してガスだけを逃がす知能がある。残念ながら現在の人工肛門はただの穴をビニール袋で抑えているだけだ。そこで内容判別力を備えたAI人工肛門の開発に着手した。畳み込みニューラルネットワークを用いて教師付き学習を繰り返すことでガスと便の判別のみならず、ある程度かたい便か、水のような下痢かも判別できるものを目指す。便の正常は個人差がかなりあるため装着した個人の体調に合わせてカスタマイズできる機能を添付する。
それがなにの役に立つの?
就活で大学で学んだ美学とか民俗学が何の役に立つのか?と聞かれた。
「美意識を学んだ、ということかと思うのです。どのような会社でも社会の中に存在する限り他人の目を無視してはいられません。外部不経済を見ぬふりをした企業が公害のもととして厳しく非難されたことを思い出してください。人の目からみてどう見えるか、どういう振る舞いをすれば品のいい美しい姿勢として評価されるのか、が大きな企業リスクを避けられる知恵になるのです。もっとも、そのような知性を役立てることができる会社かどうか、が影響しますが。」
「そんな高度な知性はウチではいりませんよ、使い捨てにできる兵隊がほしいだけです。」
(いずれ潰れるな、ここは・・・)
エネルギー
日本国全体が異世界に転移して自衛隊が異世界のパワーバランスに介入するという漫画があった(「日本召喚」)。これって部隊・国家を動かすエネルギーをどこから仕入れている設定なの?全面的に原子力でエネルギーをつくって核燃料サイクルでどこからも物資を輸入しないで電力で水素つくって戦闘機飛ばす設定なの?日中戦から米国に石油禁輸をくらって開戦に追い込まれた歴史がわかってない。まるごと異世界に飛ばされても石油をみつけて開発輸入しなけらならんし、現地を支配している異世界人に話をつけなきゃいけない。金で話をつけるにしても異世界の価値体系を知らないとビジネスができない。そういう全体像がなくて自衛隊の装備を持っていけばあちらでは無双なんていうファンタジーではファンタジー自体に浸れない。ドリフターズのほうがまだいいかな。