法学部大学院生の自殺にかんがみ、急襲大学では社会学部ならぬ「社会性学部」を新設することにした。一部のブロガーから「憲法習って、生活保護も知らんのか」という無慈悲なつっこみがなされているが、自力でプライドの壁を突き崩すことは容易ではない。最低限の社会性の涵養はむかしは自然に家庭や地域で行われていた。しかし学校環境の余裕のなさや、格差の拡大はもはや家庭や地域、義務教育にこれらの機能を依存できないところまで来た。肥大したプライドをなだめて人の和の中に埋没して生きる術は学んで身に着けるしかないのだ。社会性学部は社会学のエスノグラフィーの手段を取り込んで各種の集団・会社等に飛び込む。そこに潜む言語化されていない習慣・思考の枠組み、階層構造をえぐりだす実習をゼミとして必修とする。一部ではスパイの養成に活用したい、とする意見もある。（嘘です。亡くなられた方のご冥福をお祈りします）
