孤独病

孤独に苦しんでいる人は自分の孤独さを訴えて人にすがろうとする。些細な体の不調を延々と訴えるが治療法がないものは有効なアドバイスのしようもない。ただ「そうだね、たいへんだね」と聞いているより仕方がないものだ。孤独は腐臭を放つ膿のたまった傷のようなものだ。そこから悪臭のする膿を穿り出して「どうです?臭いでしょう?私はこんなに苦しんでいるのよ。なんでみんな助けてくれないの?」と通りがかりの人に擦り付けようとする。みんな逃げていく。自分の子供でも。でも、それってあたりまえのことじゃないの?