約束2

ヌトリダテコが支配するテコ川で運送業を営んでいた親方のところには足の悪い娘がいた。ある船頭が「娘さんを嫁にください」と頼んだが親方は本気にしなかった。そこで船頭は「3年間髪を切らなかったら嫁にもらえるか?」と賭けを挑んだ。若者の本気度を受け止めた親方は許可した。船頭は「海の向こうの島に行く遠征隊に加わろうと思う。3年待ってくれ」と言い残して出かけた。3年後遠征隊は異なる生態系が支配する島から種々の産物を持ち帰った。例の船頭は無事に帰還した。その頭は伸び切った髪をまとめて結い上げたために塔のように盛り上がっていた。(嘘です)