2019-01-11から1日間の記事一覧

茫漠とした時間

だだっ広い空間だけでなく先の見えない茫漠とした時間もどことなく恐怖を生む。いつまでこれが続くんだろうと恐ろしくなるのだ。マラソンを走るとこの恐怖がいくらか薄れるかもしれない。走り切れるか不安になるような距離にもいずれは終わりが来るのだ。だ…

人生に結論があるか?

終わりがあるものには結論が欲しいというのが物語作家の本能かもしれない。劇画原作者の小池一夫さんはツイッターのフォロワー数を稼いでいるので、それなりの「結論」を用意しないといけなくなったのかもしれない。もっとプライベートな空間では余所行きで…

生命は死んだ星の贈り物

宇宙ができた時には水素とヘリウムくらいしかなかった。星の内部で核融合を繰り返してリチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素・・・とできてゆき、最後に核の持つエネルギーが最小の鉄で打ち止めとなった。核融合に使える元素が底をついた…

空白の恐怖

長く使われていないだだっ広い空間にはどことなく恐ろしさがある。ゴヤの版画に「理性が眠れば妖魔が目覚める」というのがあるが、思考を統御する理性がお休みすると取り留めのない幻想が思考を埋めていく。idleというのは恐ろしいものなのだ。もともと自頭…