建国

蛮族の侵入にさらされた住民たちは川の中州に住居を建造した。中州といっても河口に近いここでは潮汐によって満潮になると水面下に沈んでしまう。ここに住居を立てるために上流からいかだを仕立てて木材を流し、干潮の間に杭を立てたのだ。こうして、当初は水上住宅の集合としてこの島は発展した。その後杭による堆積作用で砂が蓄積し、本物の島へと発展していった。現地の言葉ではトリドというのが「蓄積する、築く」にあたる。トリダは過去分詞にあたり、ヌトリダは「我々が築いたもの」といった意味だ。(嘘です)